SB200(シリアルトランシーバーチップ)

トランシーバー半導体
  • RS-232とRS-422/RS-485を双方向に変換
  • RS-422の4線式全二重通信に対応
  • RS-485の2線式半二重通信に対応
  • 最大通信速度1Mbps
  • RS-485送信方向自動制御
  • Echo/Non-Echoモードを選択可能
  • 1/8ユニットロード、最大256ノードに対応
  • RS-232信号線からのポート給電に対応
  • DC 9~12Vの外部電源入力に対応
  • 切り替え可能な120Ω終端抵抗を内蔵
  • TX/RX表示LED用の駆動出力を装備
  • シリアル信号端子にESD保護を内蔵
  • 6×6mm QFN-40パッケージ
  • 動作温度範囲-40~85℃
  • 概要
  • 仕様
  • ピンアサイン
  • 外形寸法図
  • ダウンロード

概要

RS-232-RS-422/RS-485変換回路を1チップに集約

SB200は、RS-232とRS-422/RS-485の信号を相互変換する、コンバーター専用のシリアルトランシーバーICです。RS-232送受信回路、RS-422/RS-485送受信回路、RS-485送信方向自動制御、RS-232信号線からの電源抽出回路を、6×6mmのQFN-40パッケージに集約しています。小型のシリアルコンバーター、機器組み込み用変換基板、通信距離延長アダプターなどを、少ない部品点数で設計できます。

SB200シリアルコンバーターチップは、RS232トランシーバー、2つのRS422/RS485トランシーバー、およびポートパワーエクストラクターで構成されています。SB200コンバーターチップは、ポートパワー機能を備えており、RS232信号から電力を抽出することができ、外部電源なしでRS232信号をRS422/RS485に変換することを可能にします。これにより、追加のソフトウェア変更や既存のシステム構成の修正なしに、RS232からRS422/485への変換ソリューションを簡単に適用できます。距離制限のあるRS232をRS422/485に変換することで、これらの距離制約を克服し、他のシステム統合で便利に利用できます。強力な性能に加えて、さまざまな機能は外部スイッチを通じて簡単に制御でき、RS422、RS485ノンエコー、RS485エコー、終端オン/オフなど、実際の環境で使用できるいくつかの機能を簡単に適用できます。

コンバーターの主要回路をワンチップ化

一般的なRS-232-RS-422/RS-485コンバーターは、RS-232トランシーバー、RS-422/RS-485トランシーバー、電源回路、送信方向制御回路などの部品を組み合わせて設計・製造されます。

SB200は、これらの主要機能を1つのICに統合しています。部品点数や基板面積を抑えながら、RS-232からRS-422/RS-485への変換機能を実装できるため、小型コンバーターや組み込み機器の開発を効率化できます。

RS-232信号線からのポート給電

SB200は、RS-232側のTXD、RTS、DTR信号線から動作電力を取り出すポート給電回路を内蔵しています。接続先のRS-232ポートから十分な電力を取得できる場合は、外部電源を使用せずにコンバーターを動作させることができます。ACアダプターや電源端子を持たない、小型で取り扱いやすい変換製品の設計に適しています。RS-232信号の電圧が低い場合や、使用する信号線が限られる場合など、十分な電力を取得できない環境では、DC 9~12Vの外部電源を使用できます。

送信方向を自動制御

2線式RS-485では、送信と受信の切り替えに合わせてRS-485ドライバーを制御する必要があります。SB200は、通信データに応じて送信回路を自動的に有効・無効にするオートトグル機能を備えています。RTSやDTRを使用した方向制御や、アプリケーション側での専用処理は必要ありません。既存のRS-232用通信ソフトウェアを利用しながら、RS-422/RS-485への変換機能を追加しやすい構成です。

RS-422/RS-485の各通信方式に対応

SB200は、次の3つの動作モードを備えています。

RS-232-RS-422変換

4線式の全二重通信に対応します。ポイント・ツー・ポイント接続のほか、RS-422マルチドロップ構成にも使用できます。

RS-232-RS-485変換:Non-Echoモード

RS-485側へ送信したデータを、RS-232側の受信データとして返さないモードです。一般的な2線式RS-485通信では、通常このモードを使用します。

RS-232-RS-485変換:Echoモード

RS-485側へ送信したデータを、RS-232側にも受信データとして返します。送信内容の確認や、アプリケーション側での照合が必要なシステムに使用できます。

動作モードは外部入力端子によって選択できるため、DIPスイッチなどを使用した製品設計にも対応できます。

最大256ノードに対応

SB200のRS-422/RS-485レシーバーは、1/8ユニットロードの入力インピーダンスを備えています。

RS-485の1ユニットロードを基準とした場合、1本の通信バスに最大256台のSB200トランシーバーを接続できます。多数の計測機器、制御装置、センサーなどを接続するマルチドロップシステムに適しています。

実際の接続可能台数は、通信線上に接続する各機器のユニットロード、配線距離、通信速度、終端条件、ノイズ環境などによって異なります。

切り替え可能な終端抵抗を内蔵

RS-422/RS-485通信線用の120Ω終端抵抗を内蔵しています。

外部入力端子によって終端抵抗の有効・無効を切り替えられるため、外付け抵抗や切り替え回路を簡素化できます。通信線の末端に配置する機器や、設定変更に対応するコンバーターの設計に便利です。

なお、通信線を無駆動状態で安定させるフェイルセーフ用のプルアップ/プルダウン抵抗は内蔵していません。必要に応じて外付けしてください。

TX/RX表示LEDを直接駆動

送信状態と受信状態を示すTX/RX表示LED用の出力端子を備えています。

通信状態表示用の制御回路を追加せずにLEDを接続できるため、動作確認や保守を行いやすいコンバーターを設計できます。

産業機器に適した保護性能と動作温度

シリアル通信端子にESD保護回路を内蔵し、通信端子から侵入する静電気への耐性を高めています。

動作温度範囲は-40~85℃で、産業機器、計測装置、制御装置などの組み込み用途に対応します。

SB200は非絶縁型のトランシーバーICです。通信ポート間の電気的絶縁が必要な場合は、外部のアイソレーターと絶縁電源を組み合わせてください。

主な用途

  • 小型RS-232-RS-422/RS-485コンバーター
  • RS-232通信距離延長アダプター
  • 制御機器や計測機器の通信インターフェース
  • 電力計、メーター、データ収集装置
  • PLC、モーター制御装置、産業用コントローラー
  • 照明制御システム
  • セキュリティ機器
  • 通信設備
  • 保守・サービス用シリアル変換アダプター

仕様

項目仕様
製品型番SB200
製品種別RS-232-RS-422/RS-485双方向変換トランシーバーIC
変換方式RS-232とRS-422/RS-485を双方向に変換
最大通信速度1Mbps
RS-232インターフェース1ドライバ、1レシーバ
RS-422インターフェース4線式全二重通信、1ドライバ、1レシーバ
RS-485インターフェース2線式半二重通信、1ドライバ、1レシーバ
RS-422動作モードポイント・ツー・ポイント、マルチドロップ
RS-485動作モードEchoモード、Non-Echoモード
送信方向制御RS-422/RS-485送信回路の自動制御(オートトグル)
レシーバー入力負荷1/8ユニットロード
RS-485接続台数最大256トランシーバー相当
終端抵抗120Ω終端抵抗を内蔵、外部入力により有効/無効を切り替え可能
フェイルセーフ外付けプルアップ/プルダウン抵抗が必要
ポート給電RS-232のTXD、RTS、DTR信号線から動作電力を生成
外部電源DC 9~12V単一電源
通信状態表示TXD/RXD表示LED用出力
ESD保護:シリアル端子±15kV HBM
ESD保護:その他の端子±2kV HBM
ESD保護:IEC規格IEC 61000-4-2:±4kV(気中放電)、±10kV(接触放電)
パッケージ40ピンQFN
パッケージ寸法6×6mm
動作温度範囲-40~+85℃
RoHS対応
梱包形態トレイ
※最大256トランシーバーは、SB200の1/8ユニットロード仕様に基づく理論上の接続数です。実際の接続可能台数は、同一バスに接続する各機器のユニットロード、通信速度、配線距離、終端およびノイズ環境によって異なります。
※ポート給電で取得できる電力は、接続するRS-232ポートの信号電圧や結線によって異なります。十分な動作電力を得られない場合は、DC 9~12Vの外部電源を使用してください。
※SB200はフェイルセーフ用のプルアップ/プルダウン抵抗を内蔵していません。使用する通信方式やバス構成に応じて、適切な外付け抵抗を設計してください。

ダウンロード (メーカー英語ウェブサイト)

Semiconductor \ Transceiver \ SB200 : SystemBase